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帯広地区 活動報告2016

帯広地区の報告

帯広地区 若葉小学校 鈴木 淳

帯広地区では、小学校、中学校の情緒学級に在籍している児童・生徒が533名
(平成28年4月現在)で、学級に携わっている教職員が139名います。帯広地区には、帯広市教育研究会という研究サークルがあり、いろいろな部会があります。そして、特別支援学級の先生方のほとんどが特別支援教育部会に所属しています。その人数は増加の一途をたどり、180名近くの大所帯になりました。そこで、平成25年度より方面ごとに3つの部会に分かれて、それぞれ活動することになりました。
それぞれの部会では、4月の結成部会に始まり、6月、10月、2月と年4回実施しています。内容は、部会によって様々です。講師を招いての講演会を開いたり、授業に役立つ実技講習をしたり、各施設の見学をしたり、テーマを決めたグループでの交流などです。それぞれの障がい種、学校種の先生方が集まっての数少ない研修の場ですが、毎回実りの多い研修になっています。
また、毎年11月には帯広市特別支援教育研究大会を開催しています。開催にあたっては、それぞれ3部会の事務局が役割を分担して運営をしています。内容は、ミニ講座と実践発表、講演会を行っています。平成24年度までは、1日日程で午前に施設・学校見学や公開授業、午後に実践発表と後援会を行っていましたが、諸般の事情により、午後からの開催で規模は縮小しましたが、特別支援学級に携わる先生方が一堂に集まって、実り多い研究を進めています。

ここで、帯広市の情緒学級の現状を紹介します。
今年度、小学校の情緒学級は、383名の児童が在籍し、毎年増加傾向にあります。また、中学校においても、平成26年度からは急増しています。
 児童の状態別の実態としては、小学校においては、ADHD傾向、アスペルガー症候群、高機能自閉症といわれる児童や広汎性発達障害とか自閉症スペクトラムと言われる児童が、在籍の約半数近くを占めています。能力的には低くありませんが、「自分の気持ちをうまく相手に伝えられない」「すぐにかっとなってしまい、友だちとのトラブルが多い」「環境や場面の変化に対して、極度に不安になる」「一斉授業への参加が難しく、集中の持続が難しい」などの児童が年々増えています。おそらく、この傾向はこの先も変わらないのではないかと思われます。
 中学校においては、自閉的傾向、アスペルガー症候群、高機能自閉症、ADHD傾向、LD傾向といわれる生徒が、半数強を占めています。また、知的な遅れがみられる生徒が情緒学級に在籍している場合や不登校傾向の生徒も年々増加している傾向があります。
 次に、市内の情緒学級を担任している先生方の年齢別の構成ですが、小学校では、40代の先生が全体の約半数近くを占めています。中学校は、20代と40代の先生が多く、30代の先生は割合が他の年代よりも少ないです。また、情緒学級を担任している方の特別支援学級の経験年数の傾向ですが、小学校、中学校とも、経験年数が3年未満という方が全体の約半数を占めています。

帯広市内のほとんどの学校に情緒学級が設置され、児童・生徒の実態に応じて、指導内容、指導方法、指導形態、児童・生徒の受け入れや支援体制などは様々です。これからも児童・生徒理解や日々の指導の中で具体的に子どもにどうかかわっていくのかなど、担当者同士の打ち合わせやケース会議を充実させていくことが必要であると考えます。
また、情緒学級に在籍している子どもとその保護者は、交流学級の一員として認識し、ほとんどの子どもが交流学級で多くの時間を過ごしています。そのため、交流学級担任との連携は欠かせません。また、交流学級の担任は、情緒学級の在籍の子どもを学級の一員として他の子どもと同じように接しています。そして、何か変化等あれば、いつでも相談し合える関係はできていると思われます。今後もより子どもを中心に据えて、交流学級担任とのこまめに連絡をとりながら連携を密にして、かかわっていきたいと思います。
 保護者との連携においては、面談を通して、子どもについてお互い理解を図っていくことが必要ですが、保護者とどう向きっていけばいいのか悩むことも少なくありません。
 最後に、帯広市の情緒学級のあり方について、現状の体制の中でそれぞれの児童・生徒の実態に合わせて、どうかかわっていくのか、課題はたくさんありますが、今後も市内、管内、道内の方々といろいろな交流を深めていく必要があると考えます。

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